作物にとってケイ酸とは何かA(環境適応能力を高める有用元素


ケイ酸は、作物が遭遇する様々な環境ストレスに忍耐を付与するユニークな養分であることが認識された。   (著書  高橋英一薯 京都大学農学部教授 農林省農業技術研究所)

ケイ酸は、鉄やアルミニウムと反応しやすく土壌中の固相では、作物の根の伸長に有害なアルミニウム害きわめて難容性のケイ酸アルミニウムになり、 封じ込めている。

(作物の根の伸長阻害が極めて強いアルミニウム特に火山灰土壌では活性アルミニウムを抑える土壌改良効果がある。アルミニウム根の伸長を阻害)



ケイ酸施肥によって減農薬、減化学肥料が可能になり経費削減と良品多収を目指せる。

ケイ酸は土壌中の有機体窒素「可給態窒素)の無機化を促進する。有機体窒素の半分は、たんぱく態窒素ですが粘土や鉄、アルミニウム、リグニンなどと結合しているため微生物が

分解しにくい(利用可能なのは1~5%に過ぎない) 乾燥、アルカリ化によって解放されたアンモニア態、硝酸態窒素として吸収されるのにPHの維持が必要です。

窒素とケイ酸は、共に耕地の土力を維持している


ケイ酸が補給されると、植物の栄養生産が良くなるために根に循環され、根の伸長が良くなり分岐根が増え収穫物の収量に大きく影響している。(根量が2~4倍にもなる)

光合成の時光がケイ酸分子に乱反射して光合成功率をきわめて効率よく作用しています。

ケイ酸を吸収した植物は、茎を固く厚くし養分の転流を効率よくしている。

異常干ばつにおいて根が発達水分を根に貯蔵養分転流の効果を上げている。


    

畑作土壌では、補給がないため毎年微量に減少する一歩をたどり、流亡や消耗するだけで、補給が大事になっております。作物体内の蓄積が少ないと病害虫におかされやすく、土壌環境に

ケイ酸が少ないと、農薬・肥料の消耗量が増えコスト高になり、食する人の健康にも影響がでていいる。

植物の呼吸する為の気孔の開閉や、一般や動物、微生物でケイ酸を集積してこれを支持組織や保護組織(骨格や殻)に利用されておりケイ酸が生物の世界あるいは、生物進化の歴史の中で

一定の役割を果たしてきました。


湖の藻繁殖体積と魚類

多孔質珪藻土 珪藻、藻が水中のケイ酸を集積し水中で酸素を発生し餌として魚貝類の繁殖に一躍果たしている。(多孔質が養分置換、水分率60%で吸収・放出を繰り返します。

養水分維持、酸素補給) アメリカでは環境対策として、又中国では肥料として使用され、多孔質珪藻土が土壌中においてはオイルの貯蔵タンクの役割を果たしている。

土壌中に圧力をかけるとシェルオイルとして回収されれ資源となっている。傾斜地土壌の防止にケイ酸、リン酸が有効、植物の根が張ると土壌の流出がかなり抑えられます・

植物の細胞壁の主成分は、カルシウム、ケイ素、他で構成されています(水に溶け微生物分解できる、ケイ素が不足します。)


珪藻土の特徴

珪藻土は、炭の4~6倍の孔隙を持ち水分率60%で吸ったり吐いたりしています。肥料の流亡を軽減し根に酸素を供給しています。

水は、珪藻土の作用で微振動している為に腐りません。(波動現象です) 干ばつでは、根の量が3~4倍になり地下深く伸びますので相当の干ばつに干ばつに作物は耐え

ます。




可給態窒素の必要性

有機体窒素(可給態窒素) 熱水地抽出性窒素・堆肥・有機質・緑肥・作物残渣(特に根)から得られ低温でも作物が利用可能で流出も少ない。

微生物が活発に動くと、地温は、2度前後上昇すると言われています。堆肥の発酵熱と同じく、微生物の活動熱は凄いのです。可給態窒素の分解を

早め、植物に供給するので降雨量が多い時は特に大事になります。


植物の栄養吸収の主な種類

水分に溶けた養分を吸収する、サイホン吸収 根酸により土壌中の養分を溶かし吸収する、接触吸収

葉の水分を蒸散し植物体の濃度を高める。浸透圧吸収(薄いほうから濃いほうに流れる現象)
 PHが5.5と6.2では、植物の生合成は、数倍高くなるので注意が必要です。

石灰/苦土比・加里/苦土比のバランスが悪いと植物の光合成能力は、かなり落ちます。植物の根を伸ばすのにケイ酸が一番影響しています。次にリン酸です。データでは、

一般を100としますと、ケイ酸では124、 リン酸を足すと132前後の違いがあります。(施肥した場合の植物体吸収量)

今ケイ酸が不足しています。根量を増やし災害に強い作物作りに挑戦しましょう。